ベルガモット
【製油の特徴】
ベルガモットはイタリアを原産とするミカン科の柑橘類。
ベルガモットの果実は苦みが強いため食用には向かないが、紅茶のアールグレイの香りづけや香水や化粧品の香料として幅広く使われている。
【香り】
① 香りのカテゴリー (7種中)| 柑橘系
② 香りのノート (揮発度)| トップ~ミドル
③ 香りの度合い (弱・中・強)| 弱
【主な作用】
薬理作用 モルモットの回腸で、in vitroで、最初痙攣を惹起したが、その後鎮痙作用を示した。
抗菌効果 各種の細菌にたいして、かなり強力な効果を発揮した。蒸散させた場合にも、相当な殺菌力があった。
抗真菌効果 あまり強くない。
その他 CNVの波形を調べて、ベルガモットエッセンスは鎮静効果があることがわかった。また、抗酸化作用もかなり強いことが判明している。 このエッセンスは、疱疹のウイルスを抑制する力があるので、帯状疱疹(ヘルペス)の痛みを和らげることができる。また、ベルガモットは気分を晴朗にすることでも有名である。
【注意】
刺激性・感作性
ヒトにおいて30%濃度で、これらはいずれも認められなかった。
光毒性
ベルガモットエッセンス(その他のカンキツ類エッセンスも、程度の差はあるが)を皮膚につけて日光あるいはサンベッドのUV光線にあたると、皮膚にシミができる。ベルロック皮膚炎という。ベルロックはフランス語でペンダントの意味で、このエッセンスを配合した香水をつけた女性に、この形の皮膚炎が生じたことからこう命名された。配合されたエッセンスの量に依存して皮膚炎ないしヤケド様症状はさまざまである。
同じカンキツ類エッセンスといっても、その症状の度合いは、ベルガモットエッセンスが最高最悪で、つぎにライムエッセンス、ビターオレンジエッセンス、レモンエッセンス、グレープフルーツエッセンス、スウィートオレンジエッセンス、タンジェリンエッセンス、マンダリンエッセンス、タンジェロエッセンスという順になる。
フロクマリンの含有量が0.0075パーセント以下なら問題は特にないとマリア・リズ=バルチン博士は指摘している(つまりベルガモット以外のエッセンスは、フロクマリン含量が格段に少ないのでさほど心配するにはあたらないのだ)。
また、良質のベルガモットエッセンスを肌につけて、日光やUV光源などにあたらずに8時間たてば、もうトラブルを恐れることはない。11時間も待つ必要などない。
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