プチグレン

【製油の特徴】


成分は、エステル類(40~80%)、酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、リナロール、ネロール、

テルピネオール、ゲラニオール、ネロリドール、ファルネソール、リモネンなど

【香り】

淡い黄色から琥珀色。

さわやかな、フローラル・シトラス調とウッディー・ハーブ調の香り。

【主な作用】

 薬理作用 モルモットの回腸で、in vitroで、最初痙攣惹起作用をおこし、ついで鎮痙効果を示した。

 抗菌効果 各種細菌にたいして強力な抗菌作用を示したとの報告があるが、そうした作用は認められなかったとする学者もおり、最終的な結論は、まだ出ていない。

 抗真菌効果 一般的に、真菌の種類により強弱の差はあるものの抗真菌力はかなりあるといってよい。

 抗酸化力 微弱ながら、あるとされる。

【注意】

プチグレン油の偽和には、レモングラス油がよく利用される。レモングラス油をプチグレン油と詐称して売っていることも。また、合成したシトラール、レモン油なども偽和・増量のためによく使われている。

注)プチグレン油は、ビガラディアレモンまたはビガラディアオレンジの葉・小枝を水蒸気蒸留して抽出する文字通りの精油である。だから、果皮を冷搾して得られるエッセンスではない。したがって、光毒性のあるフロクマリン類などは一切含まれない。

 刺激性・感作性

  ビターオレンジのプチグレン油では7%濃度で、またビガラディアレモンでは10%濃度でいずれも認められなかった。ただし、極めて稀な例として、200人の皮膚炎患者のうち1人が感作性を示したケースが報告されている。