フェンネル
【製油の特徴】
フェンネルはセリ科の多年草で、成長すると高さが2メートルほどにまり、全体に黄色味がかった緑色をしている。
葉先が細かくふさふさに分かれ、夏になるとかわいい黄色い花をつけ、フレッシュハーブとして使う葉は、その花が開く前に収穫をする。
そして秋には茎全体を刈り取って乾燥させ、種子を収穫し、種は6~7ミリ程度の長い楕円形で、二つの種が向かい合っている。
【香り】
フェンネルはスパイスとしてもハーブとしても知られており、夏に収穫されるフェンネルの葉は、強めの甘い香りがあり、魚料理などの風味づけとして使われる。
漢方薬の安中散(あんちゅうさん)や、太田胃散、口中清涼剤の仁丹などにも使われている。
【主な作用】
アネトールは精油成分で、分子構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ていることから、生理不順や更年期障害の改善、授乳期の女性では母乳の出をよくする効果がある。また、消化促進作用や去痰(たん)作用がある。
フェンコンも精油成分で、胆汁の分泌を促して消化をよくする働きや、鎮痛・鎮静作用などがある。
フラボノイドは植物に含まれる淡黄色から無色の成分で、ポリフェノールの一種。抗酸化作用があり、動脈硬化を予防したり、毛細血管を保護して血圧を適正にコントロールする働きがある。
オレイン酸やリノール酸は不飽和脂肪酸で、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用がある。体内では合成できない必須脂肪酸であり、細胞膜やホルモンの原料を供給するためにも必要となる。
【注意】
ホルモンバランスがくずれるおそれがあるので、妊娠中の女性は多量の使用は避けたほうがよい。
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