頭皮のかゆみ・フケ予防、改善
頭垢(ふけ、雲脂、英:dandruff)とは、頭の皮膚から発生する、うろこ状の白い老廃物。 頭皮に生じた垢。 新陳代謝によって頭皮に存在する角質細胞が剥がれることにより発生する。 脂漏性皮膚炎は強い症状を生じる原因となりやすい。
◆病態生理
そのフケ、実は病気かもしれません
自分のフケの症状は乾燥フケ、もしくは脂性フケだと思っていても実はただのフケではない可能性もあります。ひどいフケは脂漏性皮膚炎といった皮膚の病気に該当する場合が多いのですが、脂漏性皮膚炎以外にも可能性のある病気について説明します。
脂漏性(しろうせい)皮膚炎
皮脂腺が多く存在していて、皮脂の分泌の多い頭皮や鼻の周り、耳の後ろ、わきの下や太ももの付け根などに起こりやすい皮膚の病気です。皮膚が荒れて乾燥し、かゆみや赤みをともない、皮膚が剥がれ落ちてきます。頭皮にできると剥がれた皮膚をフケと勘違いしてしまう場合も多くあります。脂漏性皮膚炎になる原因はいくつかありますが、ほとんどが人間の皮膚の常在菌であるマラセチアという真菌(カビ)が原因となっています。マラセチア菌は皮脂をエサとしています。皮脂が過剰に分泌されると、それをエサとしているマラセチア菌も異常繁殖します。マラセチア菌は皮脂の中の中性脂肪を酵素で分解し、脂肪酸という肌に刺激を与える酸を排出していきます。異常繁殖したマラセチア菌が排出する大量の脂肪酸は炎症や痛み、フケを引き起こしてしまうのです。他の原因としては、ビタミンB不足、シャンプー時のすすぎ不足、生活習慣の乱れやストレス等があります。脂漏性皮膚炎は放っておくと皮脂が酸化していき、加齢臭のような嫌なニオイを放つ原因にもなってしまいます。
しらくも(頭部白癬菌)
しらくもになるとフケやかゆみ、髪の毛が抜けやすくなるといった症状があらわれます。原因は白癬菌の感染です。白癬菌とは真菌の一種で、足の指や爪に感染したものは水虫と呼びます。白癬菌はジメジメとした湿度が高い環境が好みです。そのため汗をかきやすく、帽子等によってさらに蒸れた状態になりやすい頭皮は菌にとって絶好の環境です。白癬菌は帽子やタオルを共用することで人から人へと感染します。また、しらくもの症状が見られる人は、水虫をはじめ、他の場所にも白癬菌の感染が見られることが多くあります。感染した場所に触れた手で頭皮や髪の毛に触れることが原因で感染している可能性が考えられます。
しらみ
髪の毛の根元に白いものがついていて、取ろうとしてもなかなか取れない、頭皮を掻きむしるほどかゆい・・・。そんな症状の場合、しらみに感染している可能性があります。日本で人間に寄生するシラミは、「頭じらみ」と「毛じらみ」がほとんどです。成虫の大きさが1mm~2mmで、肉眼でも確認できます。髪の毛の根元にしがみついているのでフケと間違える場合がほとんどです。しらみは髪の毛の根元に卵を産みつけ、それが孵化し、どんどん数が増えていきます。また放置していても死滅しません。しっかりと駆除する必要があります。しらみはタオルの共用やプール等で感染します。
乾癬(かんせん)
皮膚が赤く発疹になって盛り上がり、その上に白く乾燥した角質が付着し、それがフケのようにぼろぼろとはがれ落ちる皮膚の病気です。無理にはがすと、出血することがあります。また、かゆみには個人差があるため、強いかゆみがともなう人もいれば、全くない人もいます。乾癬の原因については様々な研究が進んでいますが、まだ解明されていません。もともと乾癬になりやすい体質があるようで、そこにストレスや感染症、薬等の様々な要因が加わって発症するのではないかと考えられています。人にうつる心配はありません。
◆薬の副作用
ワセリン
プロペト ワセリン 保湿
ウレパール
ケラチナミン
パスタロン 尿素
ヒルドイド
ビーソフテン ヘパリン類似物質
レスタミンコーワ
ベナ錠 ジフェンヒドラミン かゆみを抑える
オイラックスクリーム クロタミトン
《アロマの使用方法》
ラベンダー
ティートリー
ペパーミント
ローズマリー
ベルガモット
0コメント