体臭・わきがなど改善
ワキガとは、わきから特有のニオイを発する状態を指します。ワキガは医学的には腋臭症えきしゅうしょうとも呼ばれ、アポクリン腺という腺組織から発せられる汗を原因として発症します。
主に思春期頃から認めるようになりますが、日本を含めアジア地域ではワキガの方は少なく、だからこそワキガのニオイに悩む方の割合は多いと考えられています。
◆病態生理
汗を分泌する汗腺には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。このうち、ワキガの発生に深く関与しているのはアポクリン腺です。アポクリン腺は、腋下や外陰部、外耳道(耳の中)など、限られた部位に分布する組織であり、有機物を含む汗を分泌します。
アポクリン腺から分泌される汗は、体外へと排出された時点ではほぼ無臭ですが、皮膚の常在菌(細菌)によって、汗に含まれる有機物が分解されることでニオイを生じるようになり、腋臭症えきしゅうしょう(ワキガ)を発症することになります。
ワキガが発生するかどうかは、耳垢みみあかの質が深く関与しています。耳垢には、湿っている「湿性耳垢」と、乾いてカサカサとしている「乾性耳垢」があります。このうち、前者の湿性耳垢の方においてワキガを認める可能性があります。
ワキガになる可能性があるかどうかは、ABCC11という遺伝子により決定されます。ワキガを発生するタイプの遺伝子を有する方は、日本を含めアジアでは少ないです。
◆薬の副作用
主要成分である塩化アルミニウムが汗腺内の水と反応し、水酸化塩化アルミニウムを産生します。これが皮膚上層の細胞のケラチンと一緒になって汗腺内に栓を形成します。
《アロマの使用方法》
殺菌消毒作用のある精油で雑菌の繁殖を抑えたり、サイプレスやクラリセージなどの制汗作用の精油で汗の分泌を抑えます。金属アレルギーの方は、汗をかいたまま精油を薄めたローション等をつけるとアレルギーを起こす事がありますので、精油はおしぼりやウェットティッシュなどで肌を清潔にしてから使います。
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