レモン

【製油の特徴】

レモンは、ヒマラヤ、インド北東部が原産地のミカン科の常緑のカンキツ類果樹。フランス語ではシトロン(Citron)と称する。しか

成分はd‐リモネン 、α‐ピネン 1-4、β‐ピネン 0.4-15、γ‐テルピネン 6-14、ゲラ二アール 1-3

【香り】

① 香りのカテゴリー (7種中)| 柑橘系  

② 香りのノート (揮発度)| トップノート  

③ 香りの度合い (弱・中・強)| 弱 

【主な作用】

・薬理学的作用 モルモットの回腸において(in vitroで)、強烈な痙攣惹起作用を示した。

・抗菌作用

 最近の研究によれば、一般に弱いことがわかった。ジャン・バルネ博士が強力な殺菌力があるといっているのは、あくまでもレモンの果汁のことである。

・抗真菌作用

 テストした真菌の種類によって、各種各様の結果がみられた。一概にはいえない。

・その他の作用

 レモンエッセンスはCNVの波形を見ると鎮静効果があることがわかる。しかしまた、病院にいる患者の近くでこれをスプレーすると、その「うつ状態」が改善をみたとの報告もある。さらに、d‐リモネンを配合した薬剤が胆石を溶解するために利用されてきたことも付言しておきたい。

 ゴキブリ対策にもなる。

【注意】

・刺激性・感作性

 10%から100%まで濃度を変えてテストしたが、いずれも認められなかった。

・光毒性

 試験に供したレモンエッセンスの化学的な組成、ならびに被験者の感受性に依存して結果が変動するので、一概にはいえない。

レモン精油には光毒性があるため、使用後に紫外線に当たると赤みや腫れなどの皮膚トラブルの原因になるため注意が必要と言われている。