二日酔いの改善

お酒を飲みすぎた翌日に起こる、吐き気や胸やけ、頭痛などの不快な症状が「二日酔い」です。二日酔いは、アルコールが分解されてできた「アセトアルデヒド」という物質が、肝臓で十分に処理されないことで起こります。


◆病態生理

私たちがお酒を飲むことで体内に入ったアルコールは、胃で約20%、小腸で約80%が吸収されます。その後、血液の中に入ってからだ中を巡りますが、脳に到達すると、アルコールが脳の神経細胞を麻痺させます。その状態が「酔った」状態なのです。

どのぐらい酔っているかは脳内のアルコール濃度によってわかりますが、脳のアルコール濃度を測ることはできないため、血液中のアルコール濃度を測定することで「酔いの程度」を判定します。

アルコールの血中濃度によって、酔いの状態は「爽快期」「ほろ酔い期」「酩酊初期」「酩酊期」「泥酔期」「昏睡期」の6段階に分けられます。下の表が血中濃度と酒量、酔いの状態の一般的な目安となりますが、実際には「飲んだ酒量」と「酔いの状態」には個人差が大きいといえます。

アルコールは肝臓で代謝されます。肝臓に入るとまず、酵素などの働きで、アセトアルデヒドという物質に分解され、さらにアセテート(酢酸)に分解されます。アセテート(酢酸)は血液にのって全身を回りながら、筋肉や脂肪組織で水と二酸化炭素に分解され、吐く息や汗、尿としてからだの外に排出されます。アルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドという物質は、タバコの煙などにも含まれる有害物質。このアセトアルデヒドには、吐き気や動悸、頭痛などを引き起こす働きがあり、これが二日酔いの原因となるのです。お酒をたくさん飲みすぎると、肝臓がアセトアルデヒドを十分に処理しきれず、血液中のアセトアルデヒドの濃度が高くなるため、その毒性によって胃痛や胃もたれ、胸やけ、吐き気、動悸、頭痛などの症状が現れます。

また、アルコールの刺激で胃が荒れ、機能が低下することや、脱水症状になることなども、二日酔いの不快な症状を引き起こす要因となります。

◆薬の副作用

メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 360mg 持続的・速効的な制酸作用により、胸やけ、げっぷ(おくび)などの過酸症状を改善します。

合成ヒドロタルサイト 480mg

炭酸水素ナトリウム 480mg

ロートエキス3倍散 90mg 胃液の分泌を抑制し、胃痛をしずめます。

ウイキョウ末 30mg 特異な味や香りをもつ生薬で、おだやかな健胃作用をあらわします。

ケイヒ末 180mg

チョウジ末 30mg

ゲンチアナ末 90mg 特異な苦味によって消化液の分泌を増し胃の消化機能を助けます。

センブリ末 5mg

ビオヂアスターゼ2000 60mg たんぱく質やでんぷんを分解する複合消化酵素で、胃の消化機能を助けます。

リパーゼAP6 60mg 脂肪消化酵素で胃の消化機能を助けます。

銅クロロフィリンナトリウム 48mg 胃粘膜のあれやただれの修復を助けます。

カンゾウ末 150mg

《アロマの使用方法》

グレープフルーツ

体内に溜まった有害物質の排出を促す作用のある「リモネン」を主成分とするグレープフルーツには、胃や肝臓の強壮や消化促進、利尿、解毒作用もあり、二日酔いの症状の暖和に効果的です。


ジュニパー

ジュニパーには、高い浄化作用と殺菌効果があることで知られており、古くから薬草として使われてきました。また、利尿を促し体内の老廃物や余分な水分など毒素を排出する腎機能促進効果にも優れています。二日酔いでだるく、体内に残ったアルコールを一刻も早く排出したい時におすすめの精油です。


ローズマリー

血行を促し消化器系の疲労や不調に有効で、肝臓強壮作用や利尿作用もあるローズマリー精油は、二日酔いで衰弱した体に活力を与えてくれます。


(ローズマリー1滴+ペパーミント1滴+ジュニパー2滴+ラベンダー1滴+バスソルト(天然塩)15g)

天然塩にブレンドした精油を混ぜたものを、38度前後のお湯に入れ良く混ぜましょう。ゆっくりとお湯に浸かることで精油の発汗作用も加わり、リラックスしながら体内に残ったアルコール成分を早く抜くことが出来ます。