バジル

【製油の特徴】

バジルはハーブの王様とも言われ、ギリシャ語で王様を意味する言葉が語源。インドでは、神に捧げられ、アーユルヴェーダでも古くから使われている。沢山の種類があり、同じOcimum basilicumのバジルにもいくつかのケモタイプが存在する。市場に多く出回っているバジルの精油は、リナロールの含有率が50%以上のものと、メチルチャビコールが85%以上のものが殆どである。

【香り】

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【主な作用】

薬理作用 in vitroでテストしたモルモットの回腸で、痙攣惹起作用を示し、ついで鎮痙効果を表わした。

 抗菌効果 各種の細菌にたいして、強い抗菌力を示した例が、多く報告されている。蒸散させても、この力を発揮する。

 抗真菌効果 スウィートバジル油は、広範な種類の真菌にたいして強力な効果がある。メチルカビコール分の多いバジル油もパワフルな効果を示す。

 その他の作用 バジル油は、CNVの波形観察で脳への刺激作用があることが明らかになっている。なお、バジル油には抗酸化活性はみられない。

【注意】

 刺激性・感作性

  ヒトにおいて、4%濃度で、いずれもゼロ。

 光毒性

  報告例なし。

  (注)メチルカビコールは感作性があることが疑われているので、人にもよるが、感作性を示す反応が生じることが考えられる。その他、フィジー産のメチルシンナメートケモタイプなどについては、まだ試験例がない。